それぞれの想いを大切にする福祉サービス
代表取締役の佐藤竜太郎氏が札幌で障がい福祉の現場に身を置いてきた10年間の中で直面したのは、サービス利用者が真に望む場所を選べずにいる現状でした。本来のニーズから離れた選択を余儀なくされている状況を目の当たりにし、2022年に株式会社ONEを設立。誰もが自らの意思で選んだ場所で自分らしい生活を送れる社会をつくりたいという信念が、同社の事業展開を支えています。翌年2月に正式設立を果たし、札幌市南区南沢を拠点として歩みを始めました。
スタッフとして働く人々にとっても、この仕事を通じてワークライフが充実したものになってほしいと佐藤氏は語ります。福祉業界で働く一人ひとりが自分らしさを保ちながら職務に取り組める環境づくりに注力しており、障がいの有無を問わず全ての人が自分らしく生きられる社会の実現に向けて日々取り組んでいます。
生活の基盤を支える2つのサービス体系
生活介護事業所eachでは、生活介護と居宅介護という2本柱で障がい者支援を展開しています。生活介護では日中の時間帯に事業所に集まった利用者が生産活動や外出に参加し、作業やレクリエーション、買い物や散歩などの活動を楽しんでいます。食事やトイレの際に介助が必要な方への対応、送迎車での移動サポートなど、一日を安全かつ快適に過ごすための包括的な支援を提供。小規模ならではの融通の利いた対応で、利用者一人ひとりの状況に応じたサービスを実現しています。
居宅介護サービスでは、スタッフが利用者の自宅を訪問し、食事・入浴・排せつといった基本的な生活動作から家事まで幅広くサポート。ショッピングや旅行への同行も行っており、外出を通じた楽しみの共有にも力を入れています。悩み事の相談に応じるなど、介護サービスの枠を超えた人間関係を築くことを重視し、利用者との喜びや楽しみを分かちあえる関係性を大切にしています。
共に成長し合える関係性の構築
札幌市南区川沿に位置する生活介護事業所eachは、利用者とスタッフが互いの強みや得意分野を見つけ合うことを何より重視しています。単なるサービス提供者と利用者という関係を超え、共に成長していける仲間としてのつながりを築いています。「each=それぞれ」という事業所名には、多様な境遇やストーリーを持つ人々が個性を尊重しながら集える場にしたいという願いが込められています。
「自分らしくいるとは何か」という問いは障がいの有無に関係なく多くの人が抱える課題ですが、ここでは一人で答えを探すのではなく仲間と一緒に考えていけます。利用者からは「ここに来ると安心して自分でいられる」という声が聞かれ、温かい雰囲気の中でそれぞれのペースで歩んでいける環境が評価されています。
アイデアを形にできる職場環境
小さな事業所という利点を活かし、スタッフは経験年数に関係なく対等な立場で業務に取り組んでいます。「やってみたい」というアイデアを実際に形にできる自由度があり、様々な業務にチャレンジできる環境がスタッフの成長とやりがいを支えています。
現場のスタッフは「利用者さんの笑顔から毎日元気をもらいながら楽しく働けています」と話しており、日々の変化に富んだ業務を通じて自分自身の成長を実感している様子がうかがえます。新しい発見や楽しさ、時には困難さも含めて、利用者とスタッフが小さな歩みの喜びを共有できる温かいコミュニティが形成されています。


